次年度以降を考え、あくまで手摘みにこだわる

オーナーのユーセフさんも、必ず月に何度か収穫作業をするそうです。オリーブの魅力を尋ねると、「オリーブはすばらしいものだよ。葉も茎も実もすべて利用できる。私たちの生活に欠かせない商品になる本当にすばらしいものだよ」という答えが返ってきました。

黒い実は成熟した実。これも摘んでオイル作りに使います。ユーセフさんは元々、会社の技術部門に勤めていましたが、6年前に社長に就任したのです。従業員数115人ですが、オリーブ摘みのパートのひとたちを含めると、もっと大勢の生活がその肩にかかっているのです。

不思議なことがひとつありました。オリーブを育てるには、大量の水が必要なはずですが、雨の降らない砂漠で、その水はどうしているのでしょう? 聞けば砂漠の下には井戸水があり、レンタル料を払って水を使っているのだそうです。この時期、ユーセフさんの畑では、一日7トンほど収穫しますが、それでも少ないといいます。量が少ないのは使う分だけを収穫しているから。常に新鮮なものだけを自社の工場へ出荷しているのです。