自家用タンク車が水道の代わり(左)、
クルマの前でメッカの方向を向くハサンさん(右)

見渡せば360度砂漠。刻一刻とその表情を変えていきます。四輪駆動車の荷台で揺られること30分。あるベドウィン一家が住む場所に到着しました。ここにテントを構え、彼らは暮らしているのです。ハサン・マザナさん(45歳)がにこやかに迎えてくれました。まずテントのなかでお茶が振る舞われました。これは来客に対してベドウィンが必ず行う儀式です。

お昼には、マンサフ(ライスやパンに羊肉のヨーグルト煮をかけたもの)を振る舞ってくれるといいます。砂漠では水は貴重品。気になっていましたが、自家用のタンク車があり、これが水道の役目を果たしていました。

食事の前にはまずお祈り。イスラム教徒は1日5回お祈りを行うのです。ベドウィンは、砂漠のどこにいようと太陽の位置でメッカの方向がわかるのだといいます。目の前を誰も横切らないように、わざわざクルマの前に礼拝用絨毯を敷いてお祈りを行います。