ヘラクレスオオカブトの幼虫とサナギ

翌朝9時、ルンダ村(人口約1,000人)へと向かいました。小高い丘に建てられたシート張りの建物で、国が注目するエコ肥料が作られています。ヘルマン・ビアソスさん(37歳)こそ、魔法のリサイクル肥料の発明者なのです。

ここには、毎週100トンもの生ゴミが運ばれてきます。ヘルマンさんがカブトムシが生ゴミを良質な肥料に再生するプロセスを実演してくれました。まずハーブの一種を植え、根元にヘラクレスオオカブトの幼虫を置きます。幼虫は自分から土の中にもぐっていきます。ハーブが元気に育っていれば、土中の幼虫も元気だと分かります。幼虫に生ゴミを食べさせることで土を良質化させ、サナギになったところで取り除きます。

このあと土は2週間ほど寝かせます。土は発酵し、熱を持ちガスを発生します。微生物が食物分解を行っているのです。熱の殺菌効果で土はよりよいものになります。衛生管理士だった時、幼虫が生ゴミを食べているのを見てこの方法を思いつき、2000年に事業を起こしました。現在、独身です。