エメラルドの欠片を求めて、くず土の争奪が

地上へ戻ると、お弁当を食べている方たちがいました。美味しそうなこのお弁当は会社からの支給されたものです。その傍らに掘り出された、くず土が積まれていました。

この土をどうするのかと思ったら、トロッコで門の外に運び出しました。門の外には大勢のひとが待っており、我先にとトロッコに群がり、くず土の争奪がはじまりました。鬼気迫る光景に私は言葉も出ず、ただただ恐怖を感じました。これもまた、エメラルドの魔力なんでしょうか。

皆、会社の人間ではなく、ここの地域住民なのです。鉱山から出たくず土のなかにもエメラルドの欠片が残っており、水で洗い流してそれをすべて取り出すのです。彼らにとって大切な生活の糧なのです。