売り手の目印は「タオル」

「エメラルド、持ってますか?」と思い切って聞いてみました。「もちろん持っているよ。120,000ペソ(約8,000円)だよ。品質も鉱脈の形もいいよ。このまま置物にしても美しいし、石を取り除いて指輪にしてもいいよ」という答えが返ってきました。この一塊で8,000円って、安いのか高いのかわかりません。こんな風に店舗はなく、原石を直接売買しています。「市場」の常識を越えたスタイルです。

別のひとにも声をかけてみました。「もちろん持っているよ」と、ポケットから小さな袋を取り出しました。随分無造作に持ち歩いてるのですね。一粒ではなく、これすべてで5万ペソ(約3,300円)。よく価値がわかりませんが、安いような気がします。

市場では、全部買うか、買わないかが暗黙のルール。別のおじさんは、大きな塊1個が300万ペソ(約200,000円)だといいます。品質を見極め、あとは交渉次第。最初は誰が売り手なのかわかりませんでしたが、タオルが目印のようです。大半は鉱山労働者で、正式許可を受けています。こうした売買は500年以上も続いているのです。