ズラータさん(右端)にとって、有機野菜作りの仲間は家族

ズラータさんが有機栽培に目覚めたのは20年前。会社勤めをしていた時に大病を患って腎臓をひとつ摘出。人間にとって食事は大事なことに気づき、有機野菜作りをはじめました。最初は自分のためでしたが、やがて病気をかかえる友人にも分けるようになり、今では栽培だけでなくザグレブ市内に野菜の販売店を持つまでになりました。ご主人と息子さんを亡くしてしまった今、有機野菜作りが彼女の生きがいなのです。

「今、クロアチアの多くの農家で有機栽培が行われているの。農業はとても楽しいわ。子供を育てるのと同じよ。自分の子供たちが庭にいっぱいいる感じね。それを売るのは子供に旅をさせることなのよ」とズラータさん。

さらに続けて、「自分に毒(農薬)を入れない、土地にも毒(農薬)を入れない、それが大切なのよ。ここで働くひとは皆、私の考えを理解しているわ。私がいなくても安心して仕事を任せられるわ」と。有機栽培に人生を捧げるズラータさんにとって、野菜作りの仲間は家族そのものなのです。