果物が甘い匂いを漂わせている

果物が甘い匂いを漂わせています。店先では、みずみずしい桃が、出番が来たと大きな顔をしています。お客は柔らかく繊細な桃を慎重に選び袋に詰めています。日本人のように几帳面です。サクランボはやや大ぶりで赤黒い。公用語はクロアチア語ですが、英語も使われ、この沿岸部ではイタリア語も通じます。

ミツバチが蜜を求めて飛びかっています。この花も売り物でしょうか? 店のひとによれば、「カンタリオンというのよ。マリア様の草ともいうわ。花を取ってオリーブオイルに漬けて 40日間天日に晒(さら)すのよ。それを傷口に塗ってもいいし、痔や内臓の病気にも効く薬草なのよ」とのこと。花びらを煎じてお茶にして飲む方法もあるそうです。

花売場も大きな一角を占めています。もちろん、花は薬草として売られているばかりではありません。鉢植えよりも花束が多いようです。「バラは愛の証よ。誕生日にプレゼントしても喜ばれるわ。それとお墓に供えてもいいのよ。花に囲まれているとリラックスできるわ」と店のひと。